『幸せはいつもちょっと先にある-期待と妄想の心理学』の著者であるダン•ギルバートが、期待外れが不幸を呼ぶという考えに対立します。私たちの中にある「心理学的免疫システム」が、たとえ予想通りに事が運ばなくても、心からの幸せを感じさせてくれることがあるのです。
幸福には自然発生的幸福と人工的幸福があり、一般的には自然発生的幸福のほうが人工的幸福よりも優れているとされていますが、それは社会システム上そのようにしたほうが良いからであり、本当は人口的幸福も幸福であると述べます。
また、何かを選択したときに、その選択に対して幸福であると感じる「心理学的免疫システム」が存在することを実験のデータから解き明かします。
そして、最後に人間はどんな結論の後にも新しい願望や恐怖を作り出すのだと説きます。
結局、大抵の事柄に関していえば結果的に幸福と感じるため、バランスをとって考え行動すること(中庸)が大事だということですね。