反政府軍と政府軍の攻防の末、カダフィ大佐率いる政府軍の本拠地であるトリポリに反政府軍が進行し戦闘が続いているリビアで、物資などの遮断によって病院では深刻な事態が起こっているようだ。
中東の衛星テレビ、アルジャジーラによると26日、リビア反体制派とカダフィ大佐支持者の攻防が続く首都トリポリのアブサリム地区の病院で多数の遺体が見つかったことを伝えた。治療中に放置された可能性が高く、遺体の数は80体にものぼるという報道もある。
フランス公共ラジオによると、病院では患者17人の生存が確認され、赤十字国際委員会(ICRC)のチームが救出した。一部で戦闘が続くトリポリでは医薬品や医師の不足が深刻化している。
これだけの遺体があり、北アフリカの暑さなら腐敗なども進んでおり臭いも相当なものであっただろう。紛争による治安の悪化やライフラインの遮断による一般市民への被害は今後も続きそうだ。