クラウドソースとは、人々の集団(クラウド)が暇な時間を使って、問題解決やコンテンツ作成に手を貸したりすることだ。以前に紹介したハードウェアのオープンソース化では農機具の製作にクラウドソースを利用していたが、今回はクラウドソースによって軍事車両がデザインされたという。しかも、めちゃくちゃかっこいいから驚きだ!
果たして、一般の人々の知恵の結晶はどういったものなのだろうか?
この車両は、一般の公募から選ばれたビクター・ガルシア氏のデザインを元にローカルモーターズという会社によって製造された世界初のクラウドソース軍事車両のプロトタイプだという。戦闘補給と医療救助が主な用途として設計された。
通常の製造過程では、重厚で同じようなデザインばかりになる軍事車両もクラウドソース化によって、自由で素晴らしいデザインが普通の5倍のスピードで集まった。この結果によって、プロジェクトの狙いである「民間企業を通じたクラウドソーシングで、設計、開発、新車両製作を効果的に行えるかどうか」を確認することができたという。
このデザイン方法によって急激に状況が変わる戦争にも、その場その場に対応したデザインの戦闘車両をスピーディーに開発し供給できるようになることが期待できるという。
以下はボツになったデザイン。どれもこれも相当考え抜かれた素晴らしいデザインばかりだ。
このプロジェクトの結果は、今後クラウドソースによって、これまでの生産方法・生産システムが大きく変わることを意味しているだろう。