東芝テックは、バーコード不要の新開発スキャナを「リテールテックJAPAN 2012」に参考出展しました。現在レジでは、バーコードをレーザースキャナで読み取るのが一般的ですが、今回開発した「オブジェクト認識スキャナ」では、商品そのものの模様を直接CCDで読み取り、瞬時に認識することができます。
これが普及すれば、スーパーだけでなく商品を特定しなくてはならないあらゆる場所で効率化が行えるかもしれません。
「オブジェクト認識スキャナ」は、バーコードを読み取る従来のスキャナとは異なり、商品を直接認識することでそれが一体何なのかを読み取ることができます。
これは、東芝の研究所で研究しているパターン認識技術を応用したもので、商品以外のものをノイズとして認識することで、高速な動作を可能としてます。
また、同じリンゴでも品種による微妙なパターンの違いや色目の違いで識別することができ、デモでは「ふじ」「ジョナゴールド」「陸奥」の3品種を識別しています。また、野菜や果物以外にも缶ビールやクーポン券などの印刷物も同じように認識できます。
オブジェクト認識スキャナを導入すれば、1年でほとんど全ての野菜が一巡しデータベースを構築できるといいます。その後は、誰であって練習せずにかざすだけで使えるようになるといいます。また、今後はどんな商品のかざし方をしても認識するようにチューニングすることが開発の課題だといいます。
かざすだけでレジを通せるなら、客が全て自分でレジ作業を行い(セルフレジ)、レジの店員が必要なくなるかもしれませんね。また、他の分野でも応用できる幅の広い技術だといえそうです。