打楽器の奏でる音色をそっくりそのまま口で表現する技術「ボイスパーカッション」の一種である「ヒューマンビートボックス」と、全く関連性がなさそうなフルート演奏を合体させた、スゴすぎる演奏技術を発見したのでご紹介します。この「ビートボックスフルート」は、フルート演奏をしながら、同じ口を使うヒューマンビートボックスを同時並行的に行ってしまう演奏技術のようです。これだけの精度の演奏が1人で出来るなら、もうバンドを組む必要もなさそうです。
物凄い迫力でフルートを演奏しながらボイスパーカッションを同時に行っている男性は、フルート、チェロ、バスの3人組バンドでフルートを担当しているGreg Pattilloさんだそうです。フルートの演奏だけでなく、合間に入るボイスパーカッションもかなりのレベルです。
フルートは、リコーダーのようにリードを使わないエアリード(無簧)楽器であり、唇から出る空気の束を楽器の吹き込み口の縁にあてることで発する気流の渦(エッジトーン)を発音源とするため、同時にボイスパーカッションが出来るようです。正確に言うと、おそらくボイスパーカッションを行った際に吐き出された空気を使ってフルートを演奏していると推察できます。
Greg Pattilloさんは、この他にも古典的な曲の演奏やビートボックスフルートにピアノを組み合わせた演奏も行えるようです。
ピアノとフルートとボイスパーカッションの合わせ技
フルートにヒューマンビートボックスが入った途端、古典的な音楽が一気にモダンでスタイリッシュに大変身してしまいます。また、ピアノまでも組み合わせており、こうなればもはや1人コンサート状態になってしまっています。
雑技団的なビックリ妙技というだけでなく、演奏そのものがしっかりしていて完成度が高く素晴らしいため聞いていても楽しい「ヒューマンビートボックス」。この新技法が世界中に広まり、フルート奏者が物凄い迫力でボイスパーカッションをする日もそう遠くないかもしれません。