これまでにも何度か取り沙汰されてきたノキアとマイクロソフトの共同スマートフォンが、とうとう本格的に始動したようです。
ノキアは、マイクロソフトのスマートフォン向け基本ソフト(OS)「Windows Phone 7」を搭載した新型スマートフォン「Lumia 800」と廉価版の「Lumia 710」を発表しました。果たしてこの共同戦線は、アップルのiPhoneやiOS、サムスンのギャラクシーやグーグルのアンドロイドに対抗することは出来るのでしょうか?
これまでスマートフォン市場で苦戦を強いられてきたノキアとマイクロソフトですが、最近では曲げられるスマートフォンコンセプトやWindows 8(ウィンドウズ8)などを発表し、さらに両社で共同戦線を敷くことによるライバルへのキャッチアップを模索していました。
今回ノキアが発表した新型スマートフォン「Lumia 800」は、世界中から寄せられたレビューでは、今年製作された同社のスマートフォンの中では最高の出来だと高評価を得ています。
タッチスクリーンは4.5インチとiPhoneよりも大きなタッチスクリーンを持っており、アンドロイドスマートフォンよりも扱いやすいとされています。またOSには、マイクロソフトの「Windows Phone 7」が使われておりマイクロソフトオフィスドキュメントと連携し、マイクロソフトのXboxゲームが内臓されています。さらにデザインはシンプルで美しく、外装にはポリカーボネートが使われており耐久性が高められています。加えて価格は、「Lumia 800」で364ポンド(約4万4000円)、廉価版の「Lumia 710」では234ポンド(約2万8000円)とiPhoneやアンドロイドスマートフォンより安い価格設定がなされています。
しかし、これほどの機能を備えていながらも、ノキアとマイクロソフトの共同戦線には苦戦が予想されています。
調査会社のガートナーデータクエストによると、アンドロイド携帯はスマートフォン市場のシェアの52.5%を握っており、アップルのiOSは15.6%を抑えているといいます。これに比べ、今年の第2四半期の「Windows Phone 7」のシェアはわずか1.6%に留まっています。
しかし、今回発表されたノキアの新型スマートフォンに対し消費者は、”巨人たち”に対抗できる”強力なルーキー”と見る動きがあり「Windows Phone 7が、欧州市場の12%を取得するのではないか?」という予測が立てられています。
さらに今回のノキアとマイクロソフトのタッグは、2012年6月にリリースされる「Windows 8」を搭載したタブレットを計画しており、2012年内に発売されることが予想されています。
性能 iPhone 4S ネクサスギャラクシー Lumia 800 プロセッサ 1.2GHzA5 1.5GHz 1.4GHz 画面 3.5インチ 4.7インチ 3.7インチ 解像度 960x460 1280 × 720 800 × 480 カメラ 8MP 5MP 8MP メモリ 512MBRAM 1GBRAM 512MBRAM 重量 140グラム 132グラム 142グラム ストレージ 16GB 64GB~16GB 1GB
三つ巴の様相を呈してきたスマートフォン市場は、今後どのようになっていくのでしょうか。