最近ではウィンドウズ8を発表するなどの動きを見せている、アメリカのIT企業マイクロソフト社が、どんな場所でもタッチスクリーンにしてしまう画期的な操作デバイス「OmniTouch」を発表しました。
この「OmniTouch」は手、紙、壁などに投影された仮想のキーパッドやメモ帳を操作することで、実際のデバイスを操作したときのように扱うことができます。この装置に使われているモーションセンサー技術は、Xboxのキネクトから応用されたものです。
装置の原理としては、レーザーを利用したPicoプロジェクターと、奥行き検出機能を備えた3Dカメラを組み合わせることで実現しています。
そのため現時点では、プロジェクターもカメラもプロトタイプのため肩に背負わなければならないほど大型のデバイスですが、マイクロソフトと共同で「OmniTouch」を開発したカーネギーメロン大学のチームによると、将来的にはマッチ箱くらいの大きさになり、腕時計やペンダントとして持ち運び可能となるかもしれないといいます。
研究者からは「電話やコンピュータを、わざわざ持ち歩かなくてもよくなる技術への第一歩だ」という声が挙がっています。
投射するため、大きさを自由自在に変化させることができ、ある程度平らな場所ならどこでも利用可能なため、この技術の発展に大きな注目が集まっています。