アメリカ・ネバダ州ラスベガスで行われていた「2011インディカー・シリーズ最終第17戦」で、15台が絡む大クラッシュが発生しました。この事故で、イギリスのダン・ウィルドン選手(33歳)が死亡し、レースは中止となりました。
事故は12週目の第2コーナーで発生したようで、2台のクラッシュを発端に後続車が次々と激突していき最後には15台の大クラッシュへと発展しました。
亡くなったウェルドン選手は、2004年のインディジャパンでシリーズ初優勝。今年5月のインディ500でも優勝を飾っており、トップドライバーの1人として知られていました。今回のコースは、練習走行で高速タイムが出ており、関係者から不安の声も上がっていたといいいます。
ウェルドン選手と、妻スージーさん、2人の息子セバスチャン君とオリバー君
事故後すぐにヘリコプターでラスベガス大学メディカルセンターに搬送されたものの帰らぬ人となりました。
レース運営側によると複数のドライバーが病院へ緊急搬送されたようです。
サーキットでは急きょドライバーが集められ緊急ミーティングが行われました。その後、ウェルドンの死が告げられレースは中止に。ウェルドンへの追悼の意を表して5周のトリビュートラップを走りました。
前回のレースまでポイント1位だったイギリスのダリオ・フランキッティの3年連続4度目のシリーズ制覇が決まりました。また、日本の佐藤琢磨は総合13位となりました。