おぞましい事件が発覚しました。
オーストリアの警察当局は25日、1970年から今年5月までの41年間にわたって自宅に実の娘2人を監禁状態にして暴行・レイプを繰り返した疑いでオーストリアに住む男(80歳)に対して捜査を開始したことを発表しました。
この事件はオーストリア北部にあるアドルフ・ヒトラー生誕の地として知られるブラウナウで起こりました。
男はGottfried Wという名前で、実の娘であるクリスティンさん(53歳)とエリカさん(45歳)を41年間にわたって自宅に監禁し、暴力とレイプを繰り返していました。また、2008年に亡くなった男の妻ベルタさん(当時85歳)に対しても棒で殴るやフォークで突くなどの暴力をふるっていました。
警察によるとベルタさんは死に際にも男に殴られ、男が娘にしたことを誰にも口外しないことを約束させられたといいます。
今年5月初めに男は娘に暴行しようとしましたが、逆に娘に牛乳の容器(水差し)で頭を殴られたあと、床に倒れこむとき再び頭を強打しました。そのため動くことが出来なくなった男を2日後に訪れた福祉関係者が発見したことで事件が発覚しました。
広大な家にもかかわらず、姉妹は不潔な台所で寝させられトイレで暮らすこと強制されました。姉妹はこの監禁生活によって精神障害を患うこととなりました。また、唯一外出が許されたのは母親の墓参りだけであったといいます。
現在、姉妹は病院の精神科で治療を受けているといいます。
姉妹は「もし父親が帰ってきたら、闘って父親を殺します」と語りました。