作家の村上龍さんと電車から落ちたエフエム東京社員の延江さんが、毎週時事について語っているRVR。今回は、福島第一原発周辺を「死の町」と表現し、その前夜、記者団に「放射能をつけちゃうぞ」と発言したことから引責辞任した鉢呂元経産相について語ります。
延江さんによると、「死の町」は鉢呂元経産相の実感によるもので「放射能をつけちゃうぞ」はサービス精神から冗談として毎日新聞の記者に言ったようです。
村上さんは、鉢呂元経産相の発言のレベルは低いが文脈を無視して部分だけ切り取って報道することにも問題があると指摘します。またJMMからの引用で「何が正解かわからない時代に、自分の信じるものと異なる意見を排斥するのは危険だ」と語ります。
今回の事件だけでなくあらゆることについて、一つつのことに執着しすぎて他の意見を排除し多様性を失うことは、時として大きなリスクを負うことになることを理解しなければなりません。そういう場合に大切なのが、村上さんも言っている通り「反対意見を聞いてみる」という謙虚な姿勢なのかもしれません。