今回は作家の村上龍さんと幻冬舎の壺井円さんが、第145回の芥川賞の選考会の様子や受賞作がでなかった経緯について語ります。
村上さんは、どれだけ先進的であったり実験的であっても物語のディティール(詳細)がしっかり構成されていなければダメだと主張しています。また山崎ナオコーラの作品について女性作家が全員×印をつけ、見事な批評に圧倒されたといいます。
確かに村上龍さんの作品は細部の正確さと物語の論理性は素晴らしいものがあります。(愛と幻想のファシズムの政治経済についての記述や五分後の世界の戦闘シーンなどは読めば、相当勉強してから書いているのはよくわかります)
でも、やっぱり芥川賞を受賞するのは簡単ではないんですね。