ネット上で問題となっている著作権侵害に、とうごうグーグルが一石を投じたようです。
米グーグルは8月10日、Google検索での検索結果をよりよくするための取り組みの一環として、著作権侵害報告の多いウェブサイトのランクを下げる新たなアルゴリズム変更を行うと発表しました。来週(8月13日の週)から実施するといいます。
このアルゴリズム変更によって、ユーザーは映画やテレビ番組のコンテンツを検索した際、違法サイトではなくHuluやSpotifyなどの合法的なサービスで目的のコンテンツを見つけやすくなるとしています。
グーグルは2009年から、著作権保有者からのデジタルミレニアム著作権法(DMCA)に基づく著作権侵害報告を受け付けており、今回のアルゴリズム変更は、この報告データに基づいているといいます。同社が5月、「Transparency Report」に追加した著作権侵害コンテンツに関するセクションによると、過去30日間だけで430万件以上のURLが報告されています。
一方で、グーグルの狙いはあくまで報告の多いウェブサイトのランクを下げるだけで、検索結果からウェブサイトを削除するわけではないとことわっています。
Google検索についてグーグルは、基本的にサイトがどれだけリンクされているかがサイトの質を決める重要な要素としています。そのためリンクに基づいてウェブサイトのランクを決定しています。一方で質の低いサイトのランクを下げる「パンダアップデート」やウェブスパムサイトのランクを下げる「ペンギンアップデート」をはじめとするアルゴリズムの変更や修正をこれまでにも行っていました。