複数のインド有力紙は2日、インド宇宙機関(ISRO)が、初の無人火星探査機を2013年11月に打ち上げる計画を内閣に提出したと報じました。新興国でも宇宙開発が盛んになってきているようです。
報道によると、探査機の重量は約1350kgで、火星の映像を撮影し、生命が存在する可能性を探るのが目的となります。インド南部スリハリコタ島のサティシュ・ダワン宇宙センターから国産ロケット「PSLV-XL」で打ち上げ、2014年9月に火星の周回軌道に乗せる計画だといいます。
この火星探査打ち上げは、2016年にアジアで初めてとなる有人宇宙飛行という野心的な計画の前段階として行われるという見方もあります。
この計画には、4億ルピー(約5億6000万円)~5億ルピー(約7億円)程度のコストが必要だといい、中央政府は予算として1億25000万ルピー(約1億8000万円)を計上しました。
インドは2008年10月に初の無人月探査機を打ち上げ、探査機から切り離された国産観測機を月面に着陸させるなどの成果を上げています。火星探査計画は、米露や日本などに続き6番目となります。