7月19日、タイのナコンラチャシマ県にあるノンカイナム村で、村に住んでいた男性ムンさん(78歳)が胸をハサミで刺されて死亡する事件が発生しました。警察は目撃者の証言からムンさんの友人で、酩酊状態で自転車に乗っていたスム容疑者(78歳)を逮捕しました。
逮捕されたスム容疑者によると、朝から酒を飲んでいたところ、酔ったムンさんが「若い頃、あるお寺で出家した。そのときに不死身の呪文を学んだ」と自慢し始めたといいます。
スム容疑者は当初、ムンさんの話に対して全く相手にしていませんでしたが、酔ったムンさんが何度も「試してみろ」としつこく絡むので、パックブン(ヨウサイ、クウシンサイ)を採取するために持ってきたハサミで、試しにムンさんの胸を思い切り突き刺してみたといいます。
すると刃がムンさんの胸に深々と突き刺さり、そのままムンさんが倒れてしまったため、驚いて、自転車で逃げ出したと話しています。
スム容疑者の言うとおりなら、さまざまな誤解や勘違い、さらには酒の席だったことが、この悲劇的な事件に繋がったようです。
ただ、ムンさんが死んでしまうほど深くハサミを刺したスム容疑者ですが、普通なら試すにしても力加減をするものです。もしかすると、スム容疑者は虚偽の証言をしているのかもしれませんね。