アメリカ・カナダ国境のナイアガラの滝で15日夜、アメリカ人軽業師のニック・ワレンダさん(33歳)が、滝つぼの真上にかけた長さ約550m、高さ約55mの綱渡りに史上初めて成功しました。サッカー場6個分もの距離の綱の上を歩く様子をご覧ください。
ワレンダさんは18世紀から続く著名曲芸師一家の7代目。アメリカ側を出発したワレンダさんは観衆約10万人の大声援の中、約25分でカナダ側に到着しました。命綱は着けていたものの、激流による濃霧と強風の中で一度もぐらつきませんでした。
ナイアガラの滝では19世紀半ば、下流の地点で男性が綱渡りに成功した記録がありますが、滝つぼの真上は初めて。地元当局は19世紀末から綱渡りを全面禁止していましたが、今回は特別に許可されました。ワレンダさんは、「次はグランドキャニオンだ」と意気込んでいました。