リバイタル・コーエンさんは、人工心肺装置、透析装置、保育器、人工呼吸器などの生命維持装置を繋ぎ合わせたアート作品を制作しました。人体における全ての機能が機械に置き換えられたとき、果たして生命は何を意味するものとなるのでしょうか。
このアート作品「The Immortal」では、実際の人間の呼吸と血液の代わりに空気と生理食塩水を循環させています。それぞれの機械の中を循環する生理食塩水には、生きるために必要なさまざまな物質が投与され、除去され、再び投与され、再び除去されるというサイクルが繰り返されます。さらにそれらの動きを感知して心電図が表示されます。
部屋一杯に広げられたこれらの機械を使えば、臓器を失ったとしても延命することが可能といえます。しかし、そうなったときには果たして人間は生きているといえるのでしょうか。
生命維持装置に依存するようになった現代において、このアート作品は”生命”というものの本質を考えさせるものといえますね。