『老人と海』とは、アーネスト・ヘミングウェイの晩年の海洋小説です。そのストーリー性と感動的な物語は名作とされており世界的なベストセラーでもあります。
今回は、そんな『老人と海』をペンでスケッチブックに手書きしていくストップモーションアニメーションをご紹介します。『老人と海』を読んだことのある人もそうでない人も、ぜひご覧ください。
ペンを使ってスケッチブックに物語を描いていく過程を撮影することで制作されたこのストップモーションアニメーション「the old man and the sea」は、マルセル・シンドラーさんによる作品です。小説を読んだ人には、頭の中にしかなかったキューバの海とサンチャゴとカジキの戦いやサメとの格闘が次々に描かれていきます。また途中、サンチャゴが水を飲んだり時間を気にする場面では、実際に水を飲んだり時計で時間を確認するなどこの手法ならではの演出が加えられています。、
夏になったりキレイな海を見たりすると、思わず読み返してしまう名作『老人と海』。こんなストップモーションアニメーションを見せられたら、また読み返したくなってきますね。
『老人と海』のあらすじ
キューバの年老いた漁師のサンチャゴは、助手の少年と小さな帆かけ舟でメキシコ湾の沖に出て、一本釣りで大型魚を獲って暮らしを立てていた。あるとき数ヶ月にわたる不漁が続き、少年は両親から別の船に乗ることを命じられる。ひとりで沖に出たサンチャゴの針に、巨大なカジキが食いついた。三日にわたる孤独な死闘ののちサンチャゴはカジキを仕留めるが、獲物が大きすぎて船に引き上げることができず、やむを得ず舟の横に獲物を縛りつけて港へ戻ることにした。しかし魚の血の臭いにつられたアオザメの群れに追跡され、必死の闘いにかかわらずカジキの体はサメに喰いつくされていく。ようやく港にたどりついたとき、カジキの体は喰いつくされた巨大な骸骨になっていた。少年がサンチャゴの小屋にやってきたとき、老人は古新聞を敷いたベッドで眠りながら、船員だった若い頃にアフリカで見たライオンの夢を見ていた。