SF映画や漫画の世界にしか存在しない”超人”が現実のものになろうとしています。
オランダの研究者Jalila Essaidi氏とオランダ法科学ゲノムコンソーシアムは、防弾チョッキにも利用されるケプラー繊維の4倍の強度を持つとされるクモの糸と同じ構造を持つタンパク質を含んだミルクを出せるヤギから、強靭な人工皮膚を開発することに成功しました。
情報によると、この取り組みは「スパイダーシルクプロジェクト」と呼ばれるJalila Essaidi氏とオランダ法科学ゲノムコンソーシアムの共同開発の中で誕生しました。
実験では、秒速329m(通常のライフル銃で秒速1500m程度)の22口径ロングライフル弾は貫通してしまいましたが、その半分の速度の弾丸は防ぐことができたといいます。
最終的な目標としては、このスパイダーシルクを人間の皮膚にあるケラチンと全て交換することだそうです。「防弾人間の作成は人間のゲノムにクモの糸を作り出す遺伝子を追加することで可能です」とも話しており、成功すれば防弾人間の作成も可能といいます。また、この研究は医療分野への応用も期待されています。
今後の研究次第では、遺伝子組み換えによって防弾人間が生まれるかもしれませんね。