サルのキメラ(合成生物)を作成することに世界で初めて成功!!6組の親を持つアカゲザル!?


̃Gg[͂ĂȃubN}[Nɒlj

以前イギリスでは、150体以上もの人間と動物の合成生物(キメラ)の胚を作っていたことがありましたが、アメリカでは、世界初となるサルのキメラ(合成生物)の作成に成功したことが明らかとなりました。

この実験を成功させたのは、アメリカのオレゴン国立霊長類研究センターの研究チームで、アカゲザルの受精卵が成長して四つの細胞に分かれた段階の胚を3~6個合体させて、仮親の母胎に移植する方法で正常な赤ちゃんを3匹誕生させたことを、7日に米科学誌セル電子版に発表しました。また、この研究については、倫理的な大論争も巻き起こしています。

Sponsored Links

これらの赤ちゃんは、遺伝的に違う細胞が2つ以上モザイク状に混在する「キメラ」と呼ばれる状態で、霊長類で誕生したのは初めてだといいます。

キメラは、マウスで特定の遺伝子の機能を調べる実験によく使われます。マウスでは、受精卵が多数の細胞に分かれた段階の胚盤胞から、内部細胞塊を採取、培養して万能細胞「胚性幹細胞(ES細胞)」を作った上で、別の胚盤胞に注入し、仮親の母胎に移植してキメラを生み出す方法を行います。

しかし今回、アカゲザルではマウスに用いた方法では失敗をしていしまいました。そこで研究チームは、4細胞期の胚を3~6個合体させる方法で、キメラの赤ちゃんを3匹作成することに成功。通常の赤ちゃんは1組の父母から遺伝情報を受け継いでいますが、これら3匹は3~6組の父母からの細胞がモザイク状に組み合わさった状態だといいます。

3匹の赤ちゃんザルのうち双子の2匹は、日本語とギリシャ語の「6」からロク(Roku)とヘックス(Hex)と名付けられ、のこる1匹はチメロ(Chimero)という名前が付けられました。

これら3匹が誕生するまでに、数十以上の胚を代理母に入れる実験が行われていましたが、それらのほとんどは失敗に終わっていました。

これまでにマウスやウサギ、ラット及び数種の家畜では、キメラの作成に成功していましたが、霊長類でのキメラ作成に成功したのは今回が初めてでした。人間に近いサルでの実験成功によって、大きな可能性が広がったといい、この研究を進めれば避妊、体外受精、何も無いところからの人間の臓器作成の技術を生み出すなどの技術を開発することができるかもしれません。

しかし、一方では今回の研究に対し、高い知能を持つ動物で実験を行うことで、動物に多大な苦痛を与えることになり、倫理的にも大きな問題があると非難を受けています。

参照
参照

Sponsored Links
1つ星2つ星3つ星4つ星5つ星 (まだ評価されていません)
Loading...

̃Gg[͂ĂȃubN}[Nɒlj

キルロイ の紹介

管理人のキルロイです。 現在、当サイトでは記者を募集しています。 あなたの伝えたいという熱い思いを形にしてみませんか? あなたの記事をお待ちしています。 なお、オープンにしていいご意見、ご感想、質問等ありましたらコメント欄からお願いします。それ以外のご連絡は、上の「サイト情報」からメールをお願いします。なお、全ての質問(単なる誹謗中傷など)に対して必ずしも返信するとは限りませんのでご了承ください。
カテゴリー: 動物, 技術・実験, 文化, 科学 タグ: , , パーマリンク

コメントを残す

メールアドレスが公開されることはありません。

This blog is kept spam free by WP-SpamFree.