ミュンヘン工科大学のインテリジェント自律システムを研究するグループは、人工知能だけでお皿や飲み物の用意から、パンを焼いてサンドイッチを作ったりトウモロコシを過熱してポップコーンを作るなどの調理までを自律的に行うロボット「TUM-Rosie(ロージー)」と「TUM-James(ジェームズ)」を制作しました。
「ロボットが作る料理は果たして手作りなのか!?」という哲学的命題は置いておいて、とりあえず映像をご覧ください。
ご覧のとおり、「TUM-Rosie」と「TUM-James」は、ジュースの封を開けるなどの作業から、食器棚から食器を取り出して用意、さらにはサンドイッチやポップコーンの調理といった”料理を含めた全般の雑事“をこなしてしまいます。
これらの行動が実現できるということは、ロボットが非常に高い認知能力を持っていることを示しています。また、環境を認識しているだけでなく、意思決定を行い自律的に行動をすることができることも意味しています。
ロージーは、日曜日の昼下がりに面倒くさそうにサンドイッチを作っているような方ですが、2台のカメラと4本の指を持った2本の腕を供えています。
一方、あっちこっちに動き回り皿を並べたりしているジェームズには、キネクトの3Dカメラとセンサーを含めるいくつかのカメラとセンサーが内臓されています。
これまでのロボットは、1つの動きは素早く正確に行えても、これほどまでに多くの複雑な動きを行うことは出来ませんでした。今後、工業ではなく生活のレベルで人間社会にロボットを導入するためには、このようないくつもの動作を組み合わせた複合的な動きが出来ることが重要な研究課題となりそうです。
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