一瞬「ギョッ」としてしまいそうなドクロの彫刻を、キャベツやリンゴなどで作ってしまうアーティストがいます。
ロシアの芸術家Dimitri Tsykalov氏(48歳)は、斧、ノコギリ、電気ドリルを使って新鮮な果物や野菜から、本物そっくりの人間のドクロの彫刻を制作します。「手術と同じ精度」で作られるドクロには、繊細な細工の際にメスやピンセットなど本物の手術さながらの道具も使われます。
彼は、リンゴ、メロン、キャベツ、ナスなどからドクロの彫刻を作ることができるそうです。
彫刻を作る際には、サイズや堅さや色を慎重に見極めて材料を選び出します。熟しすぎているものでは、後からとんでもないことになります。また「彫刻には、手術と同じ精度を必要とする繊細かつ細心の手順を踏む」と語ります。
細かい場所はピンセットやメスを使い、果汁を拭くために綿のガーゼなども使用します
制作を開始してから腐敗するまでに完成させなければならず、彫刻は手術と同様に時間との戦いとなります
電気ドリルや斧だけでなく包丁やスプーンなども使って彫刻を行います。
完成した彫刻は、腐敗するまで数日間放置することもあり、絶妙な加減に腐った彫刻を写真に収めます。彫刻が腐敗によって完成し、ちょうど撮影するべきタイミングはハエが教えてくれるそうです。