生物学者のリチャード・ドーキンスが、人間の視点から宇宙を理解することが どれほど難しいか考えながら「ありえないことを想像する」ことについて論じます。
彼の考えでは「人間」はどんなものでも「人間の世界」で捉えるため、例えば、岩を構成する要素のほとんどが空間であることを知っていても「岩=硬い」と感じてしまうといいます。
他の動物などにもそれは当てはまり、人間がミクロやマクロなどの「人間以外の世界」を感じるのは難しいと論じます。しかし、子供の頃から感覚的にミクロやマクロを感じるような体験をさせれば、もしかすると「人間以外の世界」も感覚的に理解できるかもしれないといいます。
本当の意味で物事を「客観的」に捉えるのは難しいことがよく分かる講演でした。いや、「分かった」と思っているってことは「分かっていない」ということなのかもしれません。(これってパラドックスですけどね)