過去15年間におけるアップルの大成功を支えた要因の1つには、シンプルで洗練された製品デザインが上げられます。しかし、そんな”最先端”デザインは50年も前にブラウン社が生み出していたようです。
今回は、アップルとブラウンの製品デザインの比較写真をご紹介します。
(左)ブラウン:T3 Pocket Radio(1958) (右)アップル:iPod(2001)
ブラウン社とは、ドイツ・クロンベルクに本拠を置く小型電気器具メーカー。日本では、電気シェーバーや電動歯ブラシで知られている会社です。
比較画像を見れば一目瞭然ですが、現代のアップル製品と50年前のブラウンの製品には似ている部分が多数認められます。この類似性は、偶然ではないようです。
ブラウンの製品デザインには、デザイナーのディーター・ラムス氏が関わっていました。このラムス氏に大きな影響を受けたのが、アップルの上級副社長でありアップル製品のデザインを手がけているジョナサン・アイブ氏でした。
アイブ氏は、「iPod」や「iMac」のデザインに関わっていた人物であり、ラムス氏に感化されたことを公言しています。そのため、50年前のブラウン製品とアップル製品には類似性があるといいます。
ラジオとパソコンの違いなどはありますが、デザインは本当にそっくりですね。優れたものは、時代に関係なく多くの人に受け入れられるようです。
(左)ブラウン:LE1 Speaker(1959) (右)アップル:iMac(2007)
(左)ブラウン:T1000(1967) (右)アップル:PowerMac G5/Mac Pro(2003)
(左)ブラウン:ET44(1977) (右)アップル:電卓アプリ(2007)
(左)ブラウン:T1000(1967) (右)アップル:PowerMac G5/Mac Pro(2003)
(左)ブラウン:ディーター・ラムス氏 (右)アップル:ジョナサン・アイブ氏
デザインについて語るディーター・ラムス氏