MIT研究員デブ・ロイは、まだ赤ちゃんの息子がどうやって言語を習得するのか解明すべく家中にカメラを取り付けました。子どもの日常を(例外を除いて)すべて撮影し、9万時間に及ぶホームビデオを整理し、「ガー」という発音が時間をかけてゆっくりと「ウォーター」に変わりゆく軌跡を聴かせてくれます。人はどう学習するのでしょう。驚愕するようなデータにあふれた研究成果を深い含蓄を織り交ぜて語ります。
デブ・ロイは、自宅のあらゆる部屋にカメラとマイクを設置し膨大な量の情報を集めました。このデータを使って、自身の息子がどのように言葉を発するように変化したのかを科学的に研究しました。
このデータから抽出した赤ちゃんの発音の変化を聞くと、最初は「ガーガー」という発音しか行っていませんでしたが、徐々に変化し最後には「ウォーター」と発音できるようになりました。また、言語環境も赤ちゃんの言葉の変化に合わせて自然に変わっていることが分かりました。
さらに番組コンテンツとそれらによって誕生するコミュニケーションについて研究しており、そこからマスメディアとソーシャルメディアの関係性をひも解きます。
これらの研究から、新しいコミュニケーションツールの誕生によって、新しい社会構造が構築されているといいます。なかなか興味深い研究成果でした。