サイバーセキュリティに数十億ドルが投資されているにも関わらず、その根本にある問題の一つにはほとんど手が付けられていないのが現状です。悪意のあるコードを書いているのは誰か?裏社会の研究者であるミシャ・グレニーは、有罪判決を受けた数人のプログラマーの人物像を浮かび上がらせ、驚きの結論を導きだします。これを見れば、アップルがハッカーを雇う理由が分かるかもしれません。
ミシャ・グレニーは、アノニマスを例に挙げてハッカーがインターネットに大きな影響を与えてきたといいます。また、これまではサイバーセキュリティについて、ハッカーを理解することをせず数十億ドルの投資によって問題を解決してきたといいます。10年前に、ウクライナのハッカー集団によってハッカーの産業化が起こったといいます。
さらに6人のハッカーの生い立ちから、凄腕ハッカーはハッキング技術を学んでいた時期には倫理観が未熟であり、また自閉症やアスペルガー症候群の可能性があるといいます。
これらのことから、ハッカーたちを社会が雇い上手く活用することが大切だとしています。もし、ハッカーを野放しにしておけば、逆に社会にとって大きな問題を引き起こす種になると指摘しています。
凄腕ハッカーと呼ばれる人々は、非凡な才能を持った人物であることは間違いありません。社会が彼らの働く場所を与えられるかが、未来のインターネットの安全性を大きく左右することとなりそうです。