何かについて決定を下すときに本能的直感によって決定したことは、思い悩んで決定したことよりも正しい可能性が高いことを研究者が明らかにしました。
アルバータ州にあるカナダの大学の研究によると、何か行動をするとき無意識で決定したことは考えた決定よりも大きな動機付けになるといいます。また、無意識の感情は長期的な目標の追求に影響を与えるといいます。
彼らの研究は、無意識の心が個々の目標に対してどのように関連・反応しているのかを探ることです。
これらの研究から、私達が行っている意思決定には(自分達では認識していませんが)無意識な感情などが深く関係していることが分かってきました。
短期的に見ると、例えば喉が渇いている時には無意識は、”チョコレートバー”や”ケンタッキー”などよりも、喉を潤してくれる”噴水”や”コーラ”に対してより高い評価をします。しかし、目標を達成し喉を潤すと”噴水”の評価は落ちてしまいます。
このように短期的な場合の無意識と目標達成の関連性は分かっていますが、長期的な場合に関してはあまり分かっていません。
しかし、上の例で見たように短期的な目標達成によって無意識の評価の仕方が変わり、その短期的目標達成を繰り返すことで長期的な目標が達成されます。これらのプロセスから無意識は最終的に長期的目標達成に深く関わっていることが分かります。
また、この無意識の評価と決定は短期的な目標達成のたびに修正されるため、結果的に最初に考えた長期的目標達成プランよりも良い選択をする可能性が高いようです。
まだ、無意識の研究はあまり進んでいませんがもしかすると人間には自分達が思っていた以上の能力があるのかもしれませんね。