シャープは、人工知能「ココロエンジン」を搭載した、人とコミュニケーションするロボット家電事業の第一弾として、ロボット掃除機「COCOROBO(ココロボ)」を発表しました。
COCOROBOには、レイトロンの音声認識エンジンが搭載されており、本体やリモコン以外に音声で操作できます。簡単なあいさつも可能で、掃除機でありながら、ペットロボットのようにコミュニケーションを図ることができます。
このCOCOROBOは、毎日掃除をすることや声をかけることで機嫌が良くなっていきます。ロボットの気分によって言葉や動きが変わり、ユーザーが親密感がもてるようになっています。学習については、今後、進化するようなバージョンアップが構想されています。
130万画素カメラとLEDライト、無線LANが内蔵されており、遠隔地から部屋の様子を監視することが可能で、AndroidとiOS用のアプリケーションが用意されています。また、スマートフォンを使い写真撮影をできる機能やラジコンのように動かせる機能も搭載されています。
掃除機としては、サイドブラシでゴミをかき集め、回転ブラシでキャッチし、毎分14,000回転のターボファンで強力吸引することで、フローリングの目地に詰まった細かなゴミまでキャッチするシャープ独自の「強力吸じんシステム」を採用しており、特にフローリングが多い日本の住環境に最適化されています。
エコロケーションシステムと呼ばれる超音波センサーで障害物を回避できるため、従来の赤外線センサーなどに比べて透明のガラスや黒い家具などにぶつかる前に回避できる可能性が高まっています。
バッテリーには、メモリー効果の影響を受けにくい、リン酸鉄系のリチウムイオン電池を採用しており、約3年の長寿命を実現しています。
価格は、フルスペックタイプの「RX-V100」が13万円前後、カメラ機能などを省いて掃除機能に特化したタイプ「RX-V80」が9万円前後となっており、6月上旬に発売予定です。
値段が高く、掃除ロボットなのかペットロボットなのかがよく分からないこのCOCOROBO。会話をできるロボットというのは面白い試みですが、シャープは一体どんな層に向けて商品を開発しているのかがよく分かりませんね。形状や機能もルンバに酷似しているので、ルンバを買う人が多数のような気もします。