イギリス・ロンドンに拠点を置くデザインスタジオ「ベルグ」が、ニュースサイトやSNSなどからの情報を紙にインクで印刷して個人的で小さな新聞を作ってくれるガジェット「Little Printer」を開発しました。
わざわざネットで確認しなくても、自動的に紙に印刷してくれる、まさにネットとリアルを繋ぐ面白いシステムですね。
このガジェットは、iPhoneやAndroidのアプリでお好みに設定したSNSやニュース情報を1日1回~2回、最大25cmの長さまでの紙に自動的に印刷してくれるというものです。また、ワイヤレス機能のため部屋のどこにでも置ける自由度の高さもあります。
紙媒体がデジタル情報に置き換えられている現在、この「Little Printer」はかなり時代の流れに逆らうかなり珍しいガジェットだと言えそうです。しかし、ベルグの最高経営責任者(CEO)は「私たちは物理的なものを愛している」と語り、インターネット上の情報を物理的に得ることはできると主張しています。
また、ベルグの最高経営責任者(CEO)は「紙は電源の切れないスクリーンのようなものです。冷蔵庫に貼り付けたり、サイフに挟むこともできます。走り書きをしたり、引き裂いたり、友人に渡したりもできます」と語り、紙が社会的な相互作用を促すための重要なファクターであると推察しています。
デジタルと紙を融合させるという新しい試みによって生み出された「Little Printer」は、2012年に発売予定です。このガジェットによって、これまでの紙への考え方が変わるかもしれませんね。