『攻殻機動隊』に登場する多脚戦車「タチコマ」まで再現できてしまう高性能おもちゃ「レゴ」ですが、とうとう研究機関でも採用されることとなったようです。
ケンブリッジ大学の研究者らは、自らの研究をスムーズに進めるためレゴから作られたレゴ製の人工骨作成マシーン「LEGO MINDSTORMS」を開発しました。
この人工骨作成ロボット「LEGO MINDSTORMS」は、ケンブリッジ大学の研究者らが人工骨を自動で作成するために開発したものです。レゴから作られているこのロボットは、クレーンのような機構となっており、人工骨の核となるものをハイドロキシアパタイトやゼラチンなどの人工骨の材料に反復的に浸す工程を自動で行ってくれます。
これまでは、人工骨を作成する際には材料に核を浸すという作業を何度も行わなくてはいけませんでしたが、このロボットを使うことで正確な作業を自動的に行うことができるようになりました。また、作業の機械化にはコストなどがかかりますが、レゴを使うことで非常に低コストで機械化することに成功しています。
このロボットは、「LEGO MINDSTORMS」キットを組み立てるだけで作ることができ、あとは反復動作をプログラミングし材料の入ったビーカーをセットしておくだけで、人工骨を作成できます。
「LEGO MINDSTORMS」は、その画期的なアイデアなどが評価され「Google科学フェア」にも出展されました。
これまではコストなどの面で機械化できなかった小規模作業も、レゴを始めとしたロボットの低価格化と情報化によるプログラムの普及によって実用できるようになってきたようです。レゴを使えば、日常の細々とした作業も低コストで機械化できるかもしれませんね。
レゴのマインドストームは商品名