システム インスツルメンツは、名古屋工業大学の佐野研究室で研究している受動歩行ロボットを「国際福祉機器展 H.C.R.2011」に出展しました。
このロボットは、モータ、センサ、コンピュータを一切用いずに、4本の足と重力だけで歩くことができようにデザインされています。
このロボットは、位置エネルギーだけを動力源にして歩行することができます。構成としては、人間の大腿部、下腿部、足首の3つに分かれており、素材はアルミで出来ています。
昨年行われた歩行実験では、13時間の連続歩行で10万歩、距離にして15kmを実現し、ギネス世界記録に認定されています。
今後は、歩行ロボットの原理を生かして運動器具や介護装置に応用していくことを目指して、1年~2年で実用化する予定です。
ちょっと気持ち悪いような気もするロボットですが、難しい装置が無い分、故障する可能性を減らすこともできそうです。こういった機構を組み込み、効率の良い装置を作ればエネルギーの削減だけでなく、メンテナンスコストの削減にも繋げられそうですね。