「我々の資源を使い終わったのではないか?」「地球上で住める空間は使い尽くしたのではないか?」ポール・ギルディンによれば、その通りになっています。破滅的な結果が待ち受けるかもしれません。とても恐ろしいトークですが、奇妙なことに、同時に希望も感じることができます。資源枯渇問題についての講演をご覧ください。
ポール・ギルディンによると、科学に基づいた分析の結果、人間の活動によって地球の環境状態は限界に達しているといいます。そしてその意味は、経済システムによって引き起こされており、このままの状態が続けば経済成長することもできなくなるといいます。
しかし、多くの人は「問題が起これば、経済偏重をすぐに止めて対処できる」と考えています。ところが、50年以上前から環境問題が提起され、早く対処するほうが経済的損失を抑えることができるとされていながらも、実際には経済成長は拡大する一方だと指摘し、簡単に経済偏重主義を変えることはできないといいます。
ギルディンは、経済システムの崩壊はすでに始まっているといい、現在世界中で起こっている諸問題こそが証拠だといいます。
持続可能な社会の実現のためにも、経済問題だけでなく環境問題にも目を向けなければいけないのかもしれませんね。