日立国際電気は、3600万件の顔データから目的の人物を1秒で検索して表示できる監視カメラシステムを開発しています。
このシステムは、探したい人物が映った監視カメラ画像やJPEGデータをキー画像として登録すると、自動的に顔が検出され、そこから探したい顔を選んで検索します。すると、すぐにその人物と思われる検索結果画像が表示され、その画像を選択するだけで前後の行動を動画で速やかに把握できます。
このシステムの高速性は、カメラの映像を録画すると同時に画像認識により顔を検出しながら、さらに似た顔をグルーピングしながら記録する事で実現しています。また顔の角度は、カメラに対して水平垂直方向それぞれプラスマイナス30度まで、顔の大きさは、40画素四方以上を想定しています。
鉄道会社、電力会社、警察、大規模店舗など、比較的大規模な監視カメラシステムを導入されている企業を対象に考えられており、来年度中の発売を予定しているといいます。
単純な計算だと、たった4秒で日本の全て、195秒(3分15秒)で世界中の全ての人間の顔認識を処理できてしまうというこのシステム、迷子の捜索や犯罪者の捜索などに利用できそうですね。