電気を通す電線というと、どうしても銅線などヒモのようなものを想像してしまいますが、イリノイ大学の材料科学工学科が専門のJennifer Lewis教授と電気コンピュータ工学科が専門のJennifer Bernhard教授らが率いる研究チームが開発した「Silver pen(シルバーペン)」を使えば、線を引くだけ電気回路を作ることができます。
ご覧のとおり紙の上にシルバーペンで線を書き、そこにライトと電源を置くだけで書いた線に電気が通り、見事ライトを点灯させえることができます。また紙を折り、書いた線を離したり付けたりできるようにすれば、スイッチを作ることも出来ます。他にも、電気が通る仕組みを利用して音を鳴らすなどいろんな使い方が示されています。
このシルバーペンが電気を通す理由は、インクに「導電性銀インク」が使われているためだそうです。
耐久性などについては分かりませんが、インクジェットプリント技術を小型化して簡単に使えるようにしたことで、今後いろんな使われ方がされるかもしれません。ちょちょっと電気回路を書いて、簡単にいろんな仕掛けが作れるかもしれませんね。