イギリス・ドーセット州に暮らすエバラート・クニオン(Everard Cunion)さんは、本物の女性と暮らすことを止め、人形と暮らすことを決めた男性として知られています。いつもお店に展示されているマネキンに心惹かれていたというエバラートさんは、現在9人のリアルドールと暮らしています。
マネキンなどの生きていない人形が好きだったというエバラートさんですが、人形たちの心は岩のように硬く閉ざされていました。しかし、エバラートさんは気持ちを押さえることができませんでした。
2000年、エバラートさんは初めて人形を購入しました。5000ポンド(66万円)という高額な人形ながら、人形の中では最高級品だったといいます。これに味をしめたエバラートさんは金銭的余裕がないにも関わらず、2004年に2体目、2005年には3体目を購入し人形にのめり込んでいきました。
そして現在では9体まで増えた恋人たちと暮らすエバラートさんは、人形のメイクなどを自分で施しているそうで、数十着の人形用コスチュームも揃えています。また、人形遊びが好きだそうで、人形に服を着せ、メイクし、一緒に写真を撮り、まるが人形を生きているかのように扱います。
エバラートさんにとって人形は物ではないそうで、人形を捨てることは離婚を意味するといい、生きている女性とは付き合えないといいます。
2008年にエバラートさんは、最愛の人形であるキャロラインに花嫁衣裳を着せて、ドーセット州にあるクライストチャーチで結婚式を執り行いました。
白い馬に引かれた馬車に乗るエバラートさんと金髪の人形を見たという目撃者によると、「花婿はニヤニヤ笑っていたが、花嫁の笑顔は一度も見ていない」といいます。