「生後2週間の赤ちゃんの両手両足を掴んでぐるんぐるんと振り回す・・・・」そんな恐ろしい「赤ちゃんヨガ」が、世界中の人々に衝撃を与えています。
赤ちゃんヨガインストラクターのレナ・フォキナ(Lena Fokina)さんが、現在イギリスで流行らせようとしている「赤ちゃんヨガ」は、多くの人々の避難を受け、児童虐待に繋がる可能性も指摘されているようです。
赤ちゃんヨガは、生まれて間もない赤ちゃんの両手両足を掴み、身体をあらゆる方向に振り回すという荒っぽいものです。初めて赤ちゃんヨガを見た多くの人からは「人形ではないのか?」という懐疑的な意見が寄せられたほどです。しかし、このヨガでは正真正銘の赤ちゃんを使っており、51歳になるレナ・フォキナさんが30年をかけて習得した技術を駆使して行っているといいます。
このヨガを受けた赤ちゃんのほとんどが、恐怖や痛みから泣き叫び、ヨガ終了後には嘔吐するといいます。しかしフォキナさんは「赤ちゃんのためには非常に良いことで、全く危険ではありません。最初のうちは泣く赤ちゃんもいますが、徐々に楽しみ始めます」といいます。
フォキナさんによると、赤ちゃんはそもそも肉体や知性を発達させることができる反射神経を生まれ持っており、ヨガによってそれらの能力開発を助けているといいます。また、今後は家族とイギリスで暮らし、イギリスで赤ちゃんヨガインストラクターとして働くといいます。
また赤ちゃんヨガは、そもそも古代アフリカの部族によって実践されていたものであり、最近では共にセミナーを行っているロシア人のイゴール・チャルコフスキー(Igor Charkovsky)博士によって再開発されたといいます。
ヨガを行うことのできる赤ちゃんは生後数週間~2歳までで、12日間のセミナーの料金は255ポンド(約3万2500円)だそうです。
フォキナさんによると、このヨガはもともと筋肉や骨格に異常がある赤ちゃんを健康にするために開発されたといいます。また、健康な赤ちゃんに施すとさらに健康になると主張します。
フォキナさんの主張では、ヨガを行うことで赤ちゃんが健康でたくましく育つとしています。しかし医師らは、赤ちゃんの身体を不自然に揺さぶることで脳が出血し、網膜出血や脳の腫れにつながる可能性があると警告しています。また、生後6か月以内の新生児や乳児の体を過度に揺することで発生する内出血などの外傷「揺さぶられっ子症候群」を起こすことも指摘されています。
かなり危険に思える赤ちゃんヨガですが、30年間の実績があるということはそれなりに信用できるものと考える人も少なからずいるようです。また、フォキナさんもモスクワのフィジカルカルチャー大学で体育の修士号をとっているといい、科学的にも問題がないとしているのかもしれません。
ただ、医師が指摘しているように、赤ちゃんを激しく揺さぶる行為は非常に危険なため、今後、イギリスでセミナーを行って客が集まるのかは、甚だ疑問といえそうです。