インドにおいて占いは、あらゆる文化レベルにまで浸透したものです。占い師になるためには、占いに関する高度な教育と長年にわたる訓練が必要となります。ところが最近では、手相占い、タロットカード占い、星占いなどに混じってロボット占いなるものが都市部を中心に人気となっているようです。
このロボット占いが行われているのは、主にインド南部ということで、市場や大通りには奇妙な占いロボットが設置されています。プラスチックなどの素材から作られている占いロボットには、LEDライト、アナログ時計、電圧計、電流系などが埋め込まれています。また、お尻や腰部分には複数のヘッドホンソケットが付いており、この部分にヘッドホンの端子をつきさすとあらかじめテープに録音された”お告げ”を聞くことが出来ます。
1回の占い料金は5ルピー(約8円)と、非常にリーズナブルな価格設定となっています。
ある占いロボットの所有者によると、ロボットには4種類の占いが4つの言語(ヒンドゥー語、タミル語、カンナダ語、テルグ語)で録音されており、そのいずれかが再生されて運勢を占ってくれるといいます。また、股間に設置されているアナログ時計の意図については「時間が分かるように」とのことで、時間と運勢が分かる多目的ロボットとして機能しているようです。