アマゾンが先日新型キンドルを発表し、その低価格に驚かされましたが、今度はインドで35ドル(約2700円)のタブレットが発表されました。
その名も「Aakash(アーカッシュ)」というこのタブレットは、インド政府と英通信機器会社データウインドが共同して開発したもので、政府がすでに10万台買い上げるほか、データウインド社が姉妹品を1台60ドル(約4600円)で提供するといいます。
すでに、500台のアーカッシュが先行していますが、データの送受信なども問題なく起動しています。
このLinuxベースのタッチスクリーンデバイスは重さが350グラムで、7インチスクリーン、アンドロイドOS、256メガバイトのRAM(メモリー)、WiFiを搭載しています。開発には、人的資源開発省やインド工科大学などが関わっており、まさに国を挙げての事業となっています。
2011年にはインド国内の小学生から大学生が利用できるようになる可能性があるといいます。また、シバル大臣は「国境を越え何百万人もの子どもたちに提供したい」としており、さらに拡大して販売されることも予想されます。
将来的には10ドル以下での発売を目指していますが、生産量によって値段をどこまで落とせるかが変わるようです。
この製品によって、これまでコンピュータを買えずインターネット接続できなかった貧しい子供たちにもインターネットに接続できるチャンスが生まれます。インドにとっては、若年層へのネット普及がIT大国になるための鍵だと言えそうです。