あと数日もすれば2011年も終わり、人類が滅亡するかもしれない2012年に突入します。そうすれば、私達の未来を形作る8つの革新的技術でもご紹介したとおり、様々な最新テクノロジーが世界中のあらゆる場所に普及して、社会に大きな変化をもたらすことでしょう。
今回は、2012年に普及する可能性が高い5つの最新テクノロジーのトレンドについてご紹介します。
1.拡張現実
拡張現実は、携帯電話、ゲーム、位置情報アプリケーション、ビジネスカード、メガネなどあらゆる場面、あらゆるアイテムに利用されるようになるでしょう。この技術は、現実世界に投影された仮想現実を操作することで、さまざまなことが行えるSFのようなスタイルです。例えば、メガネをかけるだけで、街の景色に重ねて仮想情報が表示されるといった具合になります。
コンサルタント会社Visiongainの報告書によると、将来的にはダウンロードされる全アプリの25%は、拡張現実を用いたものになるといいます。スマートフォンの性能も向上していくことを考えれば、2013年までになんらかの形で拡張現実を利用していない人を探すほうが難しくなるでしょう。
2.小規模ビジネス経済の拡大
アプリの開発と販売など、小規模ビジネスをするための障壁はテクノロジーの進歩とともになくなってきています。多くの人々が、気軽にお小遣い稼ぎのような形でさまざまなニッチビジネスを始めるでしょう。例えば、手作りの雑貨をインターネット販売する方法や作詞作曲した音楽を動画サイトに投稿して収入を得るといったケースです。
今後、こういった人々を支援するための販売支援サイトも増えていくかもしれません。
3.ウルトラブックの普及
タブレットやスマートフォンが普及しているからといってパソコンそのものがダメになったわけではありません。タブレットやスマートフォンでは実現できない低価格、軽量型の高性能ノートパソコンが普及する可能性が考えられます。
ウルトラブックとは、インテルが提唱する次世代PCの規格のことで、簡単に言えば低価格、高性能のネットブックのことです。「仕事などをするにはネットブックやタブレット、スマートフォンでは性能不足。かといって従来のノートパソコンは重すぎる」という人向けの次世代ノートパソコンが、今後普及する可能性が高いと考えられます。
4.IT自体に対する再考
これまで爆発的に普及・拡大してきたインターネットなどのIT産業ですが、同時にさまざまな問題も引き起こされています。SNSは普及し、社会はよりITを活用するようになりますが、著作権問題、個人情報問題、インターネット詐欺など、現行の法律や社会認識では解決できない問題も持ち上がるでしょう。
法律やルールなどを再考し、インターネット利用のあり方を考え直す時期に来ています。
5.モバイルCPU戦争
既存の企業の多くが、パソコンのCPUには力を入れてきましたが、モバイルのCPUは軽視してきました。そのためインテルなどの巨大企業は、モバイルCPUでは存在感がありません。しかし今後、モバイルの普及がより一層進む中でモバイル自体の重要性が高まり、モバイルCPUの競争も激化するでしょう。