通常、飛行機の離陸には数百メートルから数千メートルの滑走が必要となりますが、「短距離離陸垂直着陸機(STOVL機)」と呼ばれる種類の飛行機はたった数メートルの滑走で離陸できてしまいます。
今回は、そんな不思議な飛行機が離着陸する様子をとらえた映像をご紹介します。
この映像は、アラスカのバルディーズで毎年行われている「短距離離陸垂直着陸機(STOVL機)」の競技会「Fly-In & Air Show」の様子です。映像の飛行機は、いつも表情台を独占しているアラスカではなく、バージニア州から参加した高校生のボビー君と父親のコンビが完成させた飛行機だそうです。
翼やプロペラ、タイヤに工夫を凝らすことで、離陸に必要とする滑走距離はわずかに10フィート(約3メートル)、着陸時にも17フィート(約5.2メートル)という飛行性能を実現しています。
向かい風の影響などもあり、短い距離で飛べているのでしょうが、これなら荒地や滑走路の短い場所でも、簡単に離着陸することが出来そうです。滑走路などの現実的な問題で諦められていた夢の自家用飛行機も、これなら実現できるかもしれませんね。
この飛行機は、動画にも書いてある通り、「STOL」です。