一昔前までは、コンピュータを持っていることのほうが珍しく、インターネット回線も携帯電話もありませんでした。ところが今では、大人よりも子供達のほうがデジタル機器に詳しく、彼らは生まれたときから身の回りにコンピュータがある「デジタルネイティブ」です。
今回は、人類が経験したことの無いデジタル時代の子育てについて知っておきたい5つのことをご紹介します。
1.ネットに境界はありません
一昔前は、すべてのコンピュータは固定されていました。しかし現在は、スマートフォンをはじめてとしてポータブルゲーム機など場所を選ばず利用することができます。
就寝中、勉強中、食事中などに子供が携帯電話やゲームをしていないかに気を配ってください。
アメリカのインターネット調査会社ニールセンの報告によると、アメリカの成人男性の携帯電話ユーザーの月間平均メール数が357通なのに対し、10代の若者は3339通でした
2.デジタル機器の利用時間
ゲームはさまざまな知識を与えてくれるだけでなく、友達との協調性を育みデジタル機器の操作を覚えるのにも最適です。しかし、あまりに長時間利用すると、依存症に陥り精神的な病気などを発症するなど不健康極まりないものとなります。
利用時間、止めさせるタイミングをしっかり見計らってください。
「冒険の書」にセーブしていないのにコンセントを抜けば、子供は発狂します。(体験談から)
健全な利用と中毒には大きな違いがあります。友達と遊んだりスポーツをするよりも、インターネットを楽しむことを優先したとしても中毒とは言えません。人には選り好みがあるため、健全とさえ言えます。
しかし、インターネットなくして生きていけなくなったり、そればかりに没頭している場合は中毒の可能性が高いと言えます。
現在の子供は大人よりもインターネットに親和性が高いことを頭に入れておいてください。ある調査では、短期間ネットに接続できないとき53%がアクセスを拒否されたと感じ、40%が孤独を感じたといいます。大人でも携帯電話が繋がらないと不安に感じますが、子供はそれ以上に不安を感じるようです。
4.子供とのコミュニケーションを大事にする
いくら同じ場所で一緒にいても、子供はゲームをして大人は電話をしていればコミュニケーションを取れているとは言えません。
子供と話す時間を大事することが大切です。
5.バランスのモデル化
現在、フェイスブックやツイッターなど、インターネットでの人間関係でビジネスが出来上がっています。それらは次世代の子供に大きな恩恵を与えます。親の世代では、知り合いになれなかった人々とも関係を作る機会を与えてくれるからです。
しかし、隣にいる人と会話もせずにメールのチェックばかりしていては、インターネットでの人間関係はメリットよりもデメリットのほうが大きいと言わざるを得ないでしょう。
今後、インターネットに接続する時間としない時間を区切って子供達に最適なネット環境を与えるための、オンラインバランスのモデル化が必要でしょう。
オンラインの悪い点だけでなく良い点にも目を向けて、バランスを取りながら子供達を育てていくことが大切と言えます。