中国・大連には人間の死体にプラスティネーションを行うための工場があるという。
この工場に関わっている、ドイツ人のグンター・フォン・ハーゲンス氏はプラスティネーションの第一人者で、「BODY WORLDS」というプラスティネーションの展示を1995年より世界各国で開催してきた。
動画の説明によると『ボディワールド』は世界で過去10年間で2000万人を魅了し、人間の死体で2億ドル以上を稼いだという。
しかし、その死体がどこから調達されているのかに疑問が投げかけられている。
動画説明によると”この産業は人体の出所への疑問に常に付きまとわれる。米国で『BODIES展』を開催するプレミア社は、公安局が医大に与えた引き取り人のない死体を使用しており、死刑囚や不自然な死因のものは一つもないと表明している。
しかし、大連の税関局と大連医科大学の関係者は、プレミア社への供給者が人体を入手し海外での展示に輸送した事を示す記録がないと言っている。
大連医科大の広報のメン・シャンツー氏は「それらの人体がどこから来たかが分らない」と述べた。
ハーゲンス氏のプラスティネーション協会とプレミア社の激しい競争は、著作権と『Body World』の名称の権利に至るまで全てにわたって法廷に持ち込まれた。それぞれがライバルに対し、中国から人体を得る非倫理的な行動に関わっているとお互いに主張している。
ハーゲンス氏は「全ての模倣展示会が中国から来ており、その全てが引き取り人のない死体を使用している」と述べた。
この緊張状態の理由は、プレミア社の独占的人体供給者がハーゲンス氏の大連に於ける事業の責任者であった隋鴻錦氏である事である。ハーゲンス工場の責任者として働きながら隋氏は秘密に大連で自分自身の人体事業を行ったために隋氏を解雇したと主張している。”という。
倫理的にも問題視されていた「BODY WORLDS」だが、無許可の死体を使用していたとなると更なる批判を浴びることになりそうだ。