どうみても写真にしか見えないですが、これらは全て絵画です。
リアルよりもリアルな絵を描くナイジェル・コックスの作品をご紹介します。
ナイジェル・コックスはアイルランド出身でラウス州の小さな市場町で育ちました。その後リバプールのRiversdale大学を卒業した彼は3年間探検隊として活動しグリニッジ子午線に沿って北極と南極を経由して世界一周をしたことが彼の作風に多大な影響を与えました。
彼の描く絵画には不毛で広大な空間が描かれるのは、この冒険の際に何ヶ月も漂い膨大な時間を過ごした海がモチーフとなっています。
冒険後、絵画を始めた彼は現在ロンドンで深いディティールの絵を生み出すために試行錯誤しています。
彼の作品には、膨大な空間の中に細部まで丹念に描かれた”リアル”な普通の人々が配置されており、それらは日常生活に潜む孤独を表しているとも、騒々しい世界から逃れた先のユートピアとも捉えることができます。