声を高さを変えてしまうガスとして知られる「ヘリウムガス」ですが、この効果と正反対の効果をもたらすガスが存在するようです。吸い込むだけで声が低くなる「六フッ化硫黄ガス」の実験動画をご覧ください。
緑色の風船に入った「六フッ化硫黄ガス」を吸い込んだ途端、まるでモンスターのように低い声に変化してしまいました。その声は、テレビ番組などでよく聞く音声加工された犯罪者や闇金業者の声にそっくりです。
六フッ化硫黄は、常温大気圧においては化学的に安定度の高い無毒、無臭、無色、不燃性の気体で、大気中での寿命は 3200年。地球温暖化防止排出抑制対象ガスとされており、1960年代から電気および電子機器の分野で絶縁材などとして広く使用されている化学物質です。使用量はそれほど多くありませんが、近年新たな用途開発の進展に伴い需要量が増加しています。
こちらは「ヘリウムガス」と「六フッ化硫黄ガス」の比較実験。「ヘリウムガス」を吸い込んだ声と「六フッ化硫黄ガス」を吸い込んだ声では、声の高さが大きく違うことが分かります。
犯罪者のような声っておかしい表現だな。
犯罪者は皆こんな声をしているとでもいうのか。
それとも、こういう声をしていると犯罪者なのか。