スタンリー・キューブリックとは、『時計じかけのオレンジ』『2001年宇宙の旅』『フルメタル・ジャケット』などの名作映画を製作した映画監督として知られる人物ですが、その作品には「遠近法」の一種「一点透視図法」が多用されていたようです。
今回は、キューブリックがいかに「一点透視図法」を多用したのかが分かる映像作品をご紹介します。
「一点透視図法」とは、視点の前に架空のキャンバスがあるとして、一点透視図法ではキャンバスに平行なすべての平行線群は平行線として描かれ、キャンバスと垂直に交わる直線はすべて1つの消失点へと収束するように放射線状に描かれる技法のこと。この場合キャンバスはデカルト座標系の2つの軸に平行で、1つの軸に垂直となります。
この映像作品「Kubrick // One-Point Perspective」では、キューブリック作品から「一点透視図法」が使われているカットをピックアップして抜き出したものとなっています。
映像の中には、映画ファンでなくても知っているような有名シーンも多数見られます。また、こうやって見てみると、キューブリック作品の独特な世界観と「一点透視図法」が密接に関係していることがよく分かりますね。