コブラというと毒蛇の中でも最も恐れられている種の1つですが、男性の怒りは恐怖を吹き飛ばしてしまったようです。
ネパールの首都カトマンズから南東約200kmの村で、コブラにかまれた男性が、仕返しとしてそのコブラをかみ殺す事件が発生しました。地元紙が23日伝えました。
アンナプルナ・ポスト紙によると、村に住む55歳の男性モハメド・サルモ・ミヤ(Mohamed Salmo Miya )さんは21日、村の近くの田んぼで農作業中にコブラにかまれました。
するとモハメドさんは、コブラにかまれた痛みや恐怖よりも怒りが爆発。すぐにかんだコブラを追いかけて、かみ殺したといいます。モハメドさんは「(コブラを)棒で殺すこともできたが、怒っていたのでかみ殺した」と話したといいます。
その後、モハメドさんは村の医療施設で手当てを受けましたが、命に別状はないといい、現在は自宅で療養し回復しているといいます。
ネパールではこの時期モンスーンとなり、体長が10mにまで成長するインディアンロックパイソンやキングコブラといった多種多様な毒蛇が活発に活動するといいます。また、今回かみ殺されたコブラはネパールの一部に存在するヒンズー教徒たちとにとっては崇拝の対象ともなっています。