さまざまな用途が期待されている3Dプリンターですが、海外では医療用の外骨格を作るためにも使われているようです。カスタマイズが自由な3Dプリンターの利点を利用した外骨格は、3Dプリンターに期待されている用途の1つと言えそうです。
2歳のエマちゃんは、「先天性多発性関節拘縮症」と呼ばれる症状を発症しました。この障害は、腕の関節が硬くなりさまざまな方向に歪んでしまうため、腕が変形して動かせなくなります。さらに腕の筋肉も脂肪などに変わり、動かすことがさらに困難となります。
本来、腕を動かすことのできないエマちゃんですが、アメリカ・デラウェア州の病院が3Dプリンターによって制作した外骨格を装着することによって腕を動かすことができるようになりました。
この外骨格は、軽量で小型なうえ、耐久性にも優れているため2歳児でも装着することができます。また、3Dプリンターで制作しているため個々の患者に合わせて制作することが可能です。
3Dプリンターが普及すれば、大量生産しなくても低価格でカスタム製品が作れるため、今回のケースのように事情に合わせた製品を作れるようになりそうですね。