ウクライナにあるルツク動物園で、クマの親子を無理矢理引き離す様子がオーストリアの動物慈善団体によって撮影・公開され話題となっています。映像では、子グマが無理矢理に小さな箱に詰め込まれる様子が収められており、この映像に「ヒドすぎる」と非難の声が上がっています。
映像では、乱暴に運ばれる子グマが母グマの目の前で箱に詰められる様子を確認することができます。小さな箱に無理矢理詰められる子グマは大声で鳴き、その声に反応した母グマは忙しなく檻の中を歩き回っています。その後、箱の中で暴れる子グマは自動車で運ばれていきました。
動物慈善団体によると、この生後4ヶ月の子グマはNastiaという名前で、動物トレーダーに写真のモデルを目的として販売されたといいます。また野生のクマは通常、母親の元で2年間ほど成獣になるまで育てられるといい、このように幼い間に引き離されるとトラウマになると指摘しています。加えて見世物となることがクマにとっては苦痛だといいます。
さらにウクライナでのクマの赤ちゃんの販売は違法としており、動物慈善団体はクマの親子が一緒に暮らせるように運動しています。