朝、目覚まし時計の音で起きたはいいものの、ついつい二度寝してしまう人は多いのではないでしょうか。そんな起きられない人向けに、これまで動きまわる目覚まし時計や振動する目覚まし時計が開発されてきましたが、やっぱり眠ってしまう人もいるようです。
ところが今回開発された目覚まし時計「Ramos(ラモス)」は、100%目を覚ますことができると話題になっています。いったいどのようなシステムなのでしょうか。
このラモスという目覚まし時計は、アメリカ・ニュージャージー州ホーボーゲン在住のエンジニアであるポール・サミットさん(25歳)によって開発されました。スティーブンス工科大学で働いているポールさんは、水中ロボットや自動車をを研究しています。
そんなポールさんが、目覚まし時計の開発を始めたのは、自身が朝に弱かったからだといいます。
起きられないポールさんが絶対に起きられるよう開発した目覚まし時計は、非常に強力なシステムを備えています。
この目覚まし時計にはスヌーズ機能がなく、さらにコードを引き抜いても時計が機能する仕組みとなっています。さらに、アラームの時間が近づくと、アラーム時間を変更することもアラームをリセットすることもできなくなります。
極めつけは、目覚まし時計自体にアラーム停止ボタンが付いておらず、目覚まし時計を止めるためには違う場所(洗面所など)に設置されている専用の解除盤にパスワードを入力しなければなりません。
そのため、時計と止めるためにベッドから出て洗面所まで歩いていき、複雑なパスワードを思い出して打ち込むという動作を余儀なくされるため、その間に目が覚めてしまうといいます。
ポールさんは、友人に勧められてこの目覚まし時計を資金調達サイト「kickstarter.com」に登録したところ、1ヵ月半で15万ドル(約1200万円)の資金が集まり400を超える注文が殺到しているといいます。
そのためポールさんは、今年の夏までに会社を設立しラモスの本格的な販売を目指しています。ラモスの値段は350ドル(約2万8000円)と高めの値段設定ですが、多くの人は100%起きられることには変えられないと考えているようです。
ニュースにも取り上げられています