新宿高島屋で展示され話題となった大阪大学の石黒教授が開発したアンドロイド「ジェミノイドF」が、中国・香港のショッピングモールで展示されました。
今回の展示では、ただそこに座っているだけでなく話した後に歌を披露し、多くの観客を沸かせました。
今回の展示で「ジェミノイドF」は、観客に向かって話しをしたあとに日本語の歌を披露したといいます。そのリアルな表情や仕草は、遠くから見ている限りはロボットとは気付かない精巧さです。
「ジェミノイドF」は、大阪大学の石黒浩教授が研究するアンドロイドロボットの1つで、制作費は1体につき120万ドル(約1億円)だといいます。また、ベースとなる感情の波の上に65通りの動作がセンサに応じて表出するようになっており、さまざまな表情を自然に作り出します。
さらに今回の動作のように歌ったり話したりすることもできるといい、事前に録音した音に合わせて口を動かすことや操作者の言葉に合わせて口を動かしているといいます。
ショーウィンドウに設置された「ジェミノイドF」
ショーウィンドウに設置されていても、非常に自然な動きをしていますが、これが歌ったり話したりすれば、もう人間とロボットの区別が付かなくなってしまいますね。
石黒教授は、このロボットを通して「人間とは何なのか?」と問い、人間の再定義を迫っています。