酢飯と主に魚介類を組み合わせた日本料理「寿司」は、今や日本だけでなく世界で愛されるようになった日本を代表する料理の1つです。しかし海外に広まって以降、寿司は現地化が進み、アメリカではカリフォルニアロールなんていう新しい寿司まで誕生しています。
そんなアメリカでは、新たに「光る寿司」なる奇妙な食べ物が発明され話題となっています。寿司の進化か、それとも寿司への冒涜か、日本では絶対に考え出されないであろう「光る寿司」とはどのようなものなのでしょうか。
「光る寿司」は、材料に遺伝子組み換えによって誕生した蛍光ゼブラフィッシュを使うことで光ります。ネタの調達は、ペットショップで行われたようで、赤、黄色、緑、オレンジの美しい魚を独特の調理法で調理します。
調理方法は、まず遺伝子組み換えによって誕生した蛍光ゼブラフィッシュをすり鉢に入れます。次に、わさびパウダーを入れます。最後に、水を加えてよくすり潰しペースト状にすれば完成です。あとは、完成した寿司ネタを海苔と酢飯で巻くだけで、光る寿司が完成します。
光る寿司は、皿に盛っている状態でも光りますが、口に入れても光るため、舌だけでなく目でも楽しめる料理のようです。また、冷蔵庫での保存が可能で、48時間以内になるべく早く食べるよう推奨されています。
この材料に使われている蛍光ゼブラフィッシュは、遺伝子操作によってクラゲの遺伝子が注入され蛍光色に光るようになった観賞魚「GloFish」で、元々は汚染されている川を調査するために開発されました。
遺伝子操作を施した水生動物が2003年に禁止されたカリフォルニア州を除いて、アメリカのすべての州で1匹5ドル(約400円)で購入できます。
蛍光ゼブラフィッシュ
光る寿司は、カリフォルニア州では買えない蛍光ゼブラフィッシュを使っているため「カリフォルニア抜きロール」なんて風にも呼ばれだしているようです。
この「光る寿司」は、最先端バイオテクノロジーを日常にある食材や台所を使って探求する科学料理番組から誕生しました。同番組は次回作として、遺伝子操作によって光るようになった「光るネズミ」を使った「光るネズミ料理」に挑戦するようです。
光るネズミ